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4月
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国連総長、大統領らと会談
Written By site on 2012年4月30日月曜日 | 6:57
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スー・チーさん、2日に議会初登院
4月30日(月)19時42分配信
ミャンマー連邦議会への初登院を見合わせていたアウン・サン・スー・チーさんが、憲法改正の公約と矛盾するとして拒否していた宣誓を受け入れ、5月2日から議会に出席することを決めました。
スー・チーさんは、今月はじめに行われた連邦議会の補欠選挙に当選し、先週、初登院する予定でしたが、その際に「憲法を守る」という宣誓をしなければならないため、その文言の変更を求めて登院を見合わせていました。
しかし、30日になってスー・チーさんは、「投票してくれた人々が議会への出席を求めている」として、宣誓問題で妥協して2日に議員に就任し、憲法改正については今後、議会を通して訴えていく方針を決めたものです。
軍事政権時代に制定された現行の憲法には軍を優遇する規定が多く、スー・チーさんはこの憲法を改正することを公約に掲げてきました。連邦議会では、軍政の流れを汲む与党と軍人が8割の議席を占めているため、4分の3の賛成を必要とする憲法改正は事実上不可能で、少数野党を率いるスー・チーさんとしては、初登院を遅らせてでもこの問題を喚起しておく狙いがあったとみられます。
ミャンマー連邦議会への初登院を見合わせていたアウン・サン・スー・チーさんが、憲法改正の公約と矛盾するとして拒否していた宣誓を受け入れ、5月2日から議会に出席することを決めました。
スー・チーさんは、今月はじめに行われた連邦議会の補欠選挙に当選し、先週、初登院する予定でしたが、その際に「憲法を守る」という宣誓をしなければならないため、その文言の変更を求めて登院を見合わせていました。
しかし、30日になってスー・チーさんは、「投票してくれた人々が議会への出席を求めている」として、宣誓問題で妥協して2日に議員に就任し、憲法改正については今後、議会を通して訴えていく方針を決めたものです。
軍事政権時代に制定された現行の憲法には軍を優遇する規定が多く、スー・チーさんはこの憲法を改正することを公約に掲げてきました。連邦議会では、軍政の流れを汲む与党と軍人が8割の議席を占めているため、4分の3の賛成を必要とする憲法改正は事実上不可能で、少数野党を率いるスー・チーさんとしては、初登院を遅らせてでもこの問題を喚起しておく狙いがあったとみられます。
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貧困国基金120億ドル増額へ=ミャンマー融資再開に意欲―アジア開銀・黒田総裁
Written By site on 2012年4月29日日曜日 | 3:04
4月29日(日)15時0分配信
アジア開発銀行(ADB)の年次総会など一連の国際会議が5月2日、フィリピンのマニラで始まる。これに先立ち黒田東彦総裁は一部報道機関とのインタビューに電話会議方式で応じ、日本などの主要加盟国の資金拠出で最貧国向けに無償援助や低利融資する「アジア開発基金(ADF)」を、「120億ドル(約9700億円)程度」増額する方針を明らかにした。増額規模は過去最大となる。
ADF増額は総会で正式発表する。ADFは、日本を中心とする三十数カ国からの拠出で4年ごとに拡充される。黒田総裁は「日米欧が経済、財政問題を抱える中、総額が前回(113億ドル)を超えれば相当な成功だ」と強調した。
ADBが凍結中のミャンマー向け融資については、「民主化の進展を受け、支援を再開したい」と再開への意欲を表明。さらにミャンマーがADBに対して抱える約5億ドルの延滞債務の解消が融資再開の前提となると指摘し、同国政府との交渉を急ぐ考えも示した。
アジア開発銀行(ADB)の年次総会など一連の国際会議が5月2日、フィリピンのマニラで始まる。これに先立ち黒田東彦総裁は一部報道機関とのインタビューに電話会議方式で応じ、日本などの主要加盟国の資金拠出で最貧国向けに無償援助や低利融資する「アジア開発基金(ADF)」を、「120億ドル(約9700億円)程度」増額する方針を明らかにした。増額規模は過去最大となる。
ADF増額は総会で正式発表する。ADFは、日本を中心とする三十数カ国からの拠出で4年ごとに拡充される。黒田総裁は「日米欧が経済、財政問題を抱える中、総額が前回(113億ドル)を超えれば相当な成功だ」と強調した。
ADBが凍結中のミャンマー向け融資については、「民主化の進展を受け、支援を再開したい」と再開への意欲を表明。さらにミャンマーがADBに対して抱える約5億ドルの延滞債務の解消が融資再開の前提となると指摘し、同国政府との交渉を急ぐ考えも示した。
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韓国外交通商部長官 27年ぶりミャンマー訪問へ
4月29日(日)14時2分配信
【バンコク聯合ニュース】外交通商部は29日、金星煥(キム・ソンファン)長官が来月1日~2日にミャンマーを訪問すると明らかにした。外交通商部長官のミャンマー訪問は、1985年以来となる。
金長官はミャンマーの首都ネピドーでワナ・マウン・ルウィン外相、テイン・セイン大統領と会談する。ヤンゴンにいる女性民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏と会う計画はない。
スー・チー氏は現在、ミャンマーの旧首都ヤンゴンにいる。ヤンゴン(旧ラングーン)のアウンサン廟では1983年に全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領(当時)一行を狙った爆弾テロ事件が起こった。北朝鮮工作員による同事件で、当時の李範錫(イ・モクソク)外交通商部長官ら韓国人17人が亡くなった。
韓国は同事件や国際社会の対ミャンマー経済制裁などを踏まえ、同国との高官級交流を控えてきた。外交通商部は今回の金長官の訪問ついて、「新たな外交関係を模索する機会になる」とコメントしている。
ミャンマー訪問に先立ち、金長官は30日からタイを訪れる。インラック首相やスラポン外相と会談する。
【バンコク聯合ニュース】外交通商部は29日、金星煥(キム・ソンファン)長官が来月1日~2日にミャンマーを訪問すると明らかにした。外交通商部長官のミャンマー訪問は、1985年以来となる。
金長官はミャンマーの首都ネピドーでワナ・マウン・ルウィン外相、テイン・セイン大統領と会談する。ヤンゴンにいる女性民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏と会う計画はない。
スー・チー氏は現在、ミャンマーの旧首都ヤンゴンにいる。ヤンゴン(旧ラングーン)のアウンサン廟では1983年に全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領(当時)一行を狙った爆弾テロ事件が起こった。北朝鮮工作員による同事件で、当時の李範錫(イ・モクソク)外交通商部長官ら韓国人17人が亡くなった。
韓国は同事件や国際社会の対ミャンマー経済制裁などを踏まえ、同国との高官級交流を控えてきた。外交通商部は今回の金長官の訪問ついて、「新たな外交関係を模索する機会になる」とコメントしている。
ミャンマー訪問に先立ち、金長官は30日からタイを訪れる。インラック首相やスラポン外相と会談する。
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ミャンマー政府と交戦 少数民族カチン独立機構書記長 日本に和平仲介求める
4月29日(日)7時55分配信
ミャンマー政府と内戦状態にある少数民族の武装勢力、カチン独立機構(KIO)のラキェン・ラジャ書記長(67)は28日、都内で産経新聞の取材に応じ、「外国の監視がなければ停戦が安定的に継続するか疑わしい」と述べ、日本政府に和平協議の仲介と停戦監視団の派遣を求めた。
書記長は、11の少数民族武装勢力で作る「統一民族連邦評議会」(UNFC)の特使として来日。26日に外務省を訪れ、仲介を要請した。
政府は7勢力との間で停戦に合意しているが、KIOとの協議は難航。昨年6月以降、傘下のカチン独立軍(KIA)と国軍との間で激しい戦闘が続いており、4月1日の連邦議会補選でもカチン州では投票が延期された。
書記長は、「KIOが求めるのは連邦内での自己決定権だ」と分離独立は否定。カチン州では子供7千人を含む7万5千人の避難民が発生し、キャンプ46カ所での健康管理などが「過重な負担になっている」として、日本政府に人道支援を求めた。
テイン・セイン大統領が進める民主化にも懐疑的で「経済制裁はまだ必要で、解除は段階的に行うべきだ」と主張した。その上で、「日本はミャンマー政府に強い影響力を持っている」と述べ、日本の仲介に強い期待を表明した。
ただ、上智大の根本敬教授は、「日本は現政権の改革を注視する姿勢を取っており、仲介に乗り出す可能性は低い」と指摘している。(田中靖人)
ミャンマー政府と内戦状態にある少数民族の武装勢力、カチン独立機構(KIO)のラキェン・ラジャ書記長(67)は28日、都内で産経新聞の取材に応じ、「外国の監視がなければ停戦が安定的に継続するか疑わしい」と述べ、日本政府に和平協議の仲介と停戦監視団の派遣を求めた。
書記長は、11の少数民族武装勢力で作る「統一民族連邦評議会」(UNFC)の特使として来日。26日に外務省を訪れ、仲介を要請した。
政府は7勢力との間で停戦に合意しているが、KIOとの協議は難航。昨年6月以降、傘下のカチン独立軍(KIA)と国軍との間で激しい戦闘が続いており、4月1日の連邦議会補選でもカチン州では投票が延期された。
書記長は、「KIOが求めるのは連邦内での自己決定権だ」と分離独立は否定。カチン州では子供7千人を含む7万5千人の避難民が発生し、キャンプ46カ所での健康管理などが「過重な負担になっている」として、日本政府に人道支援を求めた。
テイン・セイン大統領が進める民主化にも懐疑的で「経済制裁はまだ必要で、解除は段階的に行うべきだ」と主張した。その上で、「日本はミャンマー政府に強い影響力を持っている」と述べ、日本の仲介に強い期待を表明した。
ただ、上智大の根本敬教授は、「日本は現政権の改革を注視する姿勢を取っており、仲介に乗り出す可能性は低い」と指摘している。(田中靖人)
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EUがミャンマーに事務所開設 米大使はミッチェル氏
4月28日(土)18時38分配信
【シンガポール=青木伸行】欧州連合(EU)は28日、ミャンマーに対する制裁措置解除の一環として、最大都市ヤンゴンに事務所を開設した。一方、米政府は、ミャンマー特別代表・政策調整官のデレク・ミッチェル氏を、約22年ぶりとなる駐ミャンマー大使に任命する方針。世界銀行も6月に事務所を開き支援を再開するなど、外交・経済関係は新たな局面を迎えた。 EUのアシュトン外交安全保障上級代表は28日、ヤンゴンを訪問し、事務所を開設した。同氏は「正式な代表部の設置へ向けた最初の1歩であり、ミャンマーとの関係に新たな章を開くものだ」と述べた。EUは23日に、武器禁輸を除く制裁措置の1年間停止を決めている。
これに先立ちアシュトン氏は、最大野党・国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー氏と会談し、民主化のさらなる進展を注意深く見守りつつ、民主化を支援していく意向を伝えた。アシュトン氏は30日まで滞在し、テイン・セイン大統領とも会談する。
一方、米国務省の日本部長などを歴任したミッチェル氏は昨年8月、ミャンマー特別代表・政策調整官に就任し、テイン・セイン政権、スー・チー氏の双方と折衝してきた。
米政府は近く、制裁緩和措置としての駐ミャンマー大使への任命を発表する。米政府は1990年以降、軍事政権に抗議し正式な大使を置いておらず、臨時代理大使に格下げしてきた。
世界銀行は87年以降、対ミャンマー支援を停止しており、支援再開は25年ぶりとなる。6月の事務所開設に際し、コックス副総裁(東アジア・大洋州担当)がミャンマーを訪問する。同氏は「人々を支援するために必要な具体策を、農業や金融などの面から探りたい」としている。
【シンガポール=青木伸行】欧州連合(EU)は28日、ミャンマーに対する制裁措置解除の一環として、最大都市ヤンゴンに事務所を開設した。一方、米政府は、ミャンマー特別代表・政策調整官のデレク・ミッチェル氏を、約22年ぶりとなる駐ミャンマー大使に任命する方針。世界銀行も6月に事務所を開き支援を再開するなど、外交・経済関係は新たな局面を迎えた。 EUのアシュトン外交安全保障上級代表は28日、ヤンゴンを訪問し、事務所を開設した。同氏は「正式な代表部の設置へ向けた最初の1歩であり、ミャンマーとの関係に新たな章を開くものだ」と述べた。EUは23日に、武器禁輸を除く制裁措置の1年間停止を決めている。
これに先立ちアシュトン氏は、最大野党・国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー氏と会談し、民主化のさらなる進展を注意深く見守りつつ、民主化を支援していく意向を伝えた。アシュトン氏は30日まで滞在し、テイン・セイン大統領とも会談する。
一方、米国務省の日本部長などを歴任したミッチェル氏は昨年8月、ミャンマー特別代表・政策調整官に就任し、テイン・セイン政権、スー・チー氏の双方と折衝してきた。
米政府は近く、制裁緩和措置としての駐ミャンマー大使への任命を発表する。米政府は1990年以降、軍事政権に抗議し正式な大使を置いておらず、臨時代理大使に格下げしてきた。
世界銀行は87年以降、対ミャンマー支援を停止しており、支援再開は25年ぶりとなる。6月の事務所開設に際し、コックス副総裁(東アジア・大洋州担当)がミャンマーを訪問する。同氏は「人々を支援するために必要な具体策を、農業や金融などの面から探りたい」としている。
登院拒否のスー・チーさん、政治駆け引き
Written By site on 2012年4月27日金曜日 | 8:33
4月27日(金)20時7分配信
今週、ミャンマーで国会議員としてデビューするはずだったアウン・サン・スー・チーさんは、未だに議会に姿を見せていません。背景には、少数野党として発言力を確保しようという狙いがありそうです。
「あくまで(宣誓の文言をめぐる)技術的な問題です。政治的な問題にするつもりはありません」(アウン・サン・スー・チーさん)
軍事政権時代に作られた憲法を守るという宣誓を拒否し、議会を事実上、ボイコットしているスー・チーさん。本人は否定しますが、政治的な計算が働いているのは明らかです。背景には、このままでは公約に掲げた憲法改正の実現が難しいという事情があります。
「スー・チーさん率いる野党NLDが出席を取り止めたまま、ミャンマー議会下院が始まりました。白い服を着ているのが、ほとんどが与党議員、向こう側には4分の1の議席を与えられている軍人の姿もあります」(記者)
憲法改正には議会で4分の3以上の賛成が必要ですが、議席の8割は、軍政の流れをくむ与党と軍人で占められています。
「我々は憲法を改正すべきとは考えていません」(与党議員)
少数野党として埋没してしまうのを避けるため、登院を拒否して存在感を示しつつ、テイン・セイン大統領をはじめ、政府や与党内の改革派を巻き込んで発言力を確保する。議員デビューをも政治的駆け引きの材料にするスー・チーさんの政治手腕が注目されています。
今週、ミャンマーで国会議員としてデビューするはずだったアウン・サン・スー・チーさんは、未だに議会に姿を見せていません。背景には、少数野党として発言力を確保しようという狙いがありそうです。
「あくまで(宣誓の文言をめぐる)技術的な問題です。政治的な問題にするつもりはありません」(アウン・サン・スー・チーさん)
軍事政権時代に作られた憲法を守るという宣誓を拒否し、議会を事実上、ボイコットしているスー・チーさん。本人は否定しますが、政治的な計算が働いているのは明らかです。背景には、このままでは公約に掲げた憲法改正の実現が難しいという事情があります。
「スー・チーさん率いる野党NLDが出席を取り止めたまま、ミャンマー議会下院が始まりました。白い服を着ているのが、ほとんどが与党議員、向こう側には4分の1の議席を与えられている軍人の姿もあります」(記者)
憲法改正には議会で4分の3以上の賛成が必要ですが、議席の8割は、軍政の流れをくむ与党と軍人で占められています。
「我々は憲法を改正すべきとは考えていません」(与党議員)
少数野党として埋没してしまうのを避けるため、登院を拒否して存在感を示しつつ、テイン・セイン大統領をはじめ、政府や与党内の改革派を巻き込んで発言力を確保する。議員デビューをも政治的駆け引きの材料にするスー・チーさんの政治手腕が注目されています。
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ミャンマー少数民族が来日 政府に和平協力を要請
4月27日(金)21時26分配信
ミャンマーの民主化を求めて武装を続けてきた少数民族の代表団が来日し、「国内の一部では少数民族への弾圧が続いている」として、日本政府に慎重な対応を求めました。
来日したのは、カレン族やカチン族などミャンマー国内の少数民族が組織する武装グループの代表団です。代表団は、ミャンマー政府の政治改革に一定の評価を示しつつも、今でも弾圧が続いているとして懸念を示しました。ミャンマー政府は、これまで国内の多くの少数民族と停戦合意していますが、北部のカチン州など一部の少数民族の居住地域では、現在も戦闘が続いています。代表団は「停戦は一時的なものであり、真の和平へ努力を続けていくことが重要だ」と強調し、日本政府にはミャンマーの民主化の進捗(しんちょく)状況を慎重に評価するよう求めました。そのうえで日本政府には、少数民族とミャンマー政府の和平交渉に仲介役として第三者の立場からの協力してほしいと要請しました。
ミャンマーの民主化を求めて武装を続けてきた少数民族の代表団が来日し、「国内の一部では少数民族への弾圧が続いている」として、日本政府に慎重な対応を求めました。
来日したのは、カレン族やカチン族などミャンマー国内の少数民族が組織する武装グループの代表団です。代表団は、ミャンマー政府の政治改革に一定の評価を示しつつも、今でも弾圧が続いているとして懸念を示しました。ミャンマー政府は、これまで国内の多くの少数民族と停戦合意していますが、北部のカチン州など一部の少数民族の居住地域では、現在も戦闘が続いています。代表団は「停戦は一時的なものであり、真の和平へ努力を続けていくことが重要だ」と強調し、日本政府にはミャンマーの民主化の進捗(しんちょく)状況を慎重に評価するよう求めました。そのうえで日本政府には、少数民族とミャンマー政府の和平交渉に仲介役として第三者の立場からの協力してほしいと要請しました。
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欠席問題巡りスー・チー氏、早期解決望む考え
4月26日(木)18時48分配信
【ヤンゴン=石崎伸生】ミャンマーの下院補選で当選したアウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)が議員就任時の宣誓を巡り議会を欠席している問題で、スー・チー氏は26日、ヤンゴンの自宅で記者団に「議会で国のために働きたい」と述べ、早期解決を望む考えを強調した。
NLDは、議員就任時の宣誓に憲法を「護持する」との文言が含まれていることに反発し、議会を欠席している。この問題でNLD幹部のニャン・ウィン氏は本紙に、宣誓の文言を定めた憲法の規定修正に向け、与党・連邦団結発展党(USDP)や野党に協力を求めると説明した。
憲法修正は議会の75%以上の賛成で可能となる。ニャン・ウィン氏は「協力は得られると思う」と語ったが、USDP幹部は「NLDのためだけに憲法を修正することには賛成できない」と語っている。民主政党の下院議員も「与党や軍が文言修正に応じるとは思えない」と指摘し、問題解決までにはなお時間がかかるとの見方を示している。
ヤンゴンの自宅で記者会見するスー・チー氏=石崎伸生撮影
【ヤンゴン=石崎伸生】ミャンマーの下院補選で当選したアウン・サン・スー・チー氏率いる国民民主連盟(NLD)が議員就任時の宣誓を巡り議会を欠席している問題で、スー・チー氏は26日、ヤンゴンの自宅で記者団に「議会で国のために働きたい」と述べ、早期解決を望む考えを強調した。
NLDは、議員就任時の宣誓に憲法を「護持する」との文言が含まれていることに反発し、議会を欠席している。この問題でNLD幹部のニャン・ウィン氏は本紙に、宣誓の文言を定めた憲法の規定修正に向け、与党・連邦団結発展党(USDP)や野党に協力を求めると説明した。
憲法修正は議会の75%以上の賛成で可能となる。ニャン・ウィン氏は「協力は得られると思う」と語ったが、USDP幹部は「NLDのためだけに憲法を修正することには賛成できない」と語っている。民主政党の下院議員も「与党や軍が文言修正に応じるとは思えない」と指摘し、問題解決までにはなお時間がかかるとの見方を示している。
焦点:西側諸国の対ミャンマー制裁緩和、中国には「福音と試練」
4月26日(木)16時16分配信
[北京 25日 ロイター] 西側諸国が相次いで対ミャンマー制裁の緩和に動いたことは、ミャンマーにとって最も重要な投資家であり貿易相手国となっていた中国に、福音と試練の両方をもたらしそうだ。
国際社会から見放されていたミャンマーが民主化に向けた改革や外国との関係樹立に動きだしたことから、米国、欧州連合(EU)、日本、カナダ、オーストラリアがこの数週間に相次いで、ミャンマー制裁の緩和や一時停止を発表した。西側諸国からの投資が止まっている間に、中国はミャンマーの最大の同盟国となり、水力発電用のダムや石油・ガス輸送パイプラインなどのインフラプロジェクトに投資してきた。
しかし、日米欧の企業が参入に向けて手ぐすねを引いており、これまで競争を免れてきた中国企業は衝撃に見舞われかねない。ミャンマーで操業する中国・雲南省の鉱業会社のマネジャー、Wei Jijian氏は「中国企業にとって、ミャンマーと長い国境を接する雲南省に拠点を構え、制裁を心配しないでよいのは素晴らしいことだった。ところが英米企業があちこちに出没するようになり、彼らが本格的に進出してくれば中国企業にとって厄介な事態になる」と話した。
中国国有資産監督管理委員会系の雑誌「エナジー」は最近のサイトでミャンマーの民主化をめぐって同国の中国離れに言及し、エネルギー関連企業にとっては大きな試練になるだろうと分析した。「ミャンマーの指導者の一部は、日用品から戦略的な資源に至るまで中国への依存度が高すぎるとみており、このことはミャンマーの国際的なイメージや政治的、経済的な安全保障の面でも良くないことだと考えている」とし、「この問題に対処する適切な方法は、ミャンマーと中国がある程度距離を置き、他の大国をこれまでより近付けることだ」と指摘した。
ミャンマーのテイン・セイン大統領は昨年、中国企業が資金を用意し建設に当たってきた経費36億ドルの水力発電用ダム「ミッソンダム」について、市民の反対運動を受けて建設中断を打ち出している。
<透明性は向上か>
中国はミャンマーに米国の包囲網に対する防波堤の役割を期待してきた。中国の2010/11年度(10年4月─11年3月)の対ミャンマー投資は140億ドル強に達し、外国直接投資額(成約ベース)は前年度の3億ドルから200億ドルに激増している。
中国はミャンマーへの影響力がどうなるか懸念を抱いている。その一方で中国企業の幹部は、改革によってミャンマーの汚職や煩雑な事務手続きが減り、規制と行政が公平なものになることを期待している。ある中国の石油会社の幹部は「中国は何年間も(ミャンマーの)市場を独占してきたが、これは必ずしも良いことではなかった。投資の中には実を結ばなかったものもあった。透明性が高まれば、中国企業は潜在的な投資機会に対し、もっと客観的な見方をするようになるだろう」と話した。
中国企業の間には欧米企業との競合を心配する声もあるが、実際には、最初に参入するのは日本や韓国の企業のようだ。日本企業は以前からミャンマーで事業を行っており、ティワラ経済特区の青写真作成も日本が支援している。
インターナショナル・クライシス・グループの北東アジア担当ディレクター、ステファニー・クラインアルブラント氏は「日本は融資再開や債務削減などにより既に支援を再開しており、投資に関する結び付き強化を狙って大量の訪問団を送り込んでいる。アジア地域レベルで競争が激化する可能性が高く、日本とおそらくは韓国からの投資が欧米諸国よりずっと早く実行されるだろう」と述べた。
(Ben Blanchard記者)
4月25日、西側諸国が相次いで対ミャンマー制裁の緩和に動いたことは、ミャンマーにとって最も重要な投資家であり貿易相手国となっていた中国に、福音と試練の両方をもたらしそうだ。ヤンゴン北方で21日撮影(2012年 ロイター/Soe Zeya Tun)
[北京 25日 ロイター] 西側諸国が相次いで対ミャンマー制裁の緩和に動いたことは、ミャンマーにとって最も重要な投資家であり貿易相手国となっていた中国に、福音と試練の両方をもたらしそうだ。
国際社会から見放されていたミャンマーが民主化に向けた改革や外国との関係樹立に動きだしたことから、米国、欧州連合(EU)、日本、カナダ、オーストラリアがこの数週間に相次いで、ミャンマー制裁の緩和や一時停止を発表した。西側諸国からの投資が止まっている間に、中国はミャンマーの最大の同盟国となり、水力発電用のダムや石油・ガス輸送パイプラインなどのインフラプロジェクトに投資してきた。
しかし、日米欧の企業が参入に向けて手ぐすねを引いており、これまで競争を免れてきた中国企業は衝撃に見舞われかねない。ミャンマーで操業する中国・雲南省の鉱業会社のマネジャー、Wei Jijian氏は「中国企業にとって、ミャンマーと長い国境を接する雲南省に拠点を構え、制裁を心配しないでよいのは素晴らしいことだった。ところが英米企業があちこちに出没するようになり、彼らが本格的に進出してくれば中国企業にとって厄介な事態になる」と話した。
中国国有資産監督管理委員会系の雑誌「エナジー」は最近のサイトでミャンマーの民主化をめぐって同国の中国離れに言及し、エネルギー関連企業にとっては大きな試練になるだろうと分析した。「ミャンマーの指導者の一部は、日用品から戦略的な資源に至るまで中国への依存度が高すぎるとみており、このことはミャンマーの国際的なイメージや政治的、経済的な安全保障の面でも良くないことだと考えている」とし、「この問題に対処する適切な方法は、ミャンマーと中国がある程度距離を置き、他の大国をこれまでより近付けることだ」と指摘した。
ミャンマーのテイン・セイン大統領は昨年、中国企業が資金を用意し建設に当たってきた経費36億ドルの水力発電用ダム「ミッソンダム」について、市民の反対運動を受けて建設中断を打ち出している。
<透明性は向上か>
中国はミャンマーに米国の包囲網に対する防波堤の役割を期待してきた。中国の2010/11年度(10年4月─11年3月)の対ミャンマー投資は140億ドル強に達し、外国直接投資額(成約ベース)は前年度の3億ドルから200億ドルに激増している。
中国はミャンマーへの影響力がどうなるか懸念を抱いている。その一方で中国企業の幹部は、改革によってミャンマーの汚職や煩雑な事務手続きが減り、規制と行政が公平なものになることを期待している。ある中国の石油会社の幹部は「中国は何年間も(ミャンマーの)市場を独占してきたが、これは必ずしも良いことではなかった。投資の中には実を結ばなかったものもあった。透明性が高まれば、中国企業は潜在的な投資機会に対し、もっと客観的な見方をするようになるだろう」と話した。
中国企業の間には欧米企業との競合を心配する声もあるが、実際には、最初に参入するのは日本や韓国の企業のようだ。日本企業は以前からミャンマーで事業を行っており、ティワラ経済特区の青写真作成も日本が支援している。
インターナショナル・クライシス・グループの北東アジア担当ディレクター、ステファニー・クラインアルブラント氏は「日本は融資再開や債務削減などにより既に支援を再開しており、投資に関する結び付き強化を狙って大量の訪問団を送り込んでいる。アジア地域レベルで競争が激化する可能性が高く、日本とおそらくは韓国からの投資が欧米諸国よりずっと早く実行されるだろう」と述べた。
(Ben Blanchard記者)
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スー・チーさん、初登院とりやめ
4月25日(水)14時49分配信
ミャンマー議会の補欠選挙に当選したアウン・サン・スー・チーさんが、23日に予定されていた初登院をとりやめました。背景には憲法の改正をめぐる攻防があります。
「問題はまだ解決していません」(アウン・サン・スー・チーさん)
先日の連邦議会補欠選挙で、スー・チーさん率いる野党=NLDからは41人が当選。しかし、全員が23日の初登院をとりやめました。
「最重要課題は法の支配、少数民族との和平、それに憲法改正です」(アウン・サン・スー・チーさん)
選挙前の会見で憲法の改正を訴えていたスー・チーさん。初登院とりやめの背景にあるのは、軍事政権時代に制定された憲法をめぐる攻防です。現行の憲法には、連邦議会で4分の1の議席を軍人に割り当てるなど民主化に逆行する規定があるため、スー・チーさんらにとっては受け入れられません。
「初登院の際に宣誓をする必要がありますが、その中に“憲法を守る”という文言があります」(NLD報道官)
新人議員は初登院の際に憲法を擁護する宣誓をしなければならないため、スー・チーさんらはその宣誓の文言が変更されるまで、議会に出席しないというのです。スー・チーさんとしては筋を通した形ですが、その政治手腕に注目が集まる中、国政への進出は波乱含みのスタートとなりました。
ミャンマー議会の補欠選挙に当選したアウン・サン・スー・チーさんが、23日に予定されていた初登院をとりやめました。背景には憲法の改正をめぐる攻防があります。
「問題はまだ解決していません」(アウン・サン・スー・チーさん)
先日の連邦議会補欠選挙で、スー・チーさん率いる野党=NLDからは41人が当選。しかし、全員が23日の初登院をとりやめました。
「最重要課題は法の支配、少数民族との和平、それに憲法改正です」(アウン・サン・スー・チーさん)
選挙前の会見で憲法の改正を訴えていたスー・チーさん。初登院とりやめの背景にあるのは、軍事政権時代に制定された憲法をめぐる攻防です。現行の憲法には、連邦議会で4分の1の議席を軍人に割り当てるなど民主化に逆行する規定があるため、スー・チーさんらにとっては受け入れられません。
「初登院の際に宣誓をする必要がありますが、その中に“憲法を守る”という文言があります」(NLD報道官)
新人議員は初登院の際に憲法を擁護する宣誓をしなければならないため、スー・チーさんらはその宣誓の文言が変更されるまで、議会に出席しないというのです。スー・チーさんとしては筋を通した形ですが、その政治手腕に注目が集まる中、国政への進出は波乱含みのスタートとなりました。
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ミャンマーに最大600人政治犯…EU上級代表
Written By site on 2012年4月24日火曜日 | 4:50
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