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貧困国基金120億ドル増額へ=ミャンマー融資再開に意欲―アジア開銀・黒田総裁

Written By site on 2012年4月29日日曜日 | 3:04

4月29日(日)15時0分配信

アジア開発銀行(ADB)の年次総会など一連の国際会議が5月2日、フィリピンのマニラで始まる。これに先立ち黒田東彦総裁は一部報道機関とのインタビューに電話会議方式で応じ、日本などの主要加盟国の資金拠出で最貧国向けに無償援助や低利融資する「アジア開発基金(ADF)」を、「120億ドル(約9700億円)程度」増額する方針を明らかにした。増額規模は過去最大となる。
 ADF増額は総会で正式発表する。ADFは、日本を中心とする三十数カ国からの拠出で4年ごとに拡充される。黒田総裁は「日米欧が経済、財政問題を抱える中、総額が前回(113億ドル)を超えれば相当な成功だ」と強調した。
 ADBが凍結中のミャンマー向け融資については、「民主化の進展を受け、支援を再開したい」と再開への意欲を表明。さらにミャンマーがADBに対して抱える約5億ドルの延滞債務の解消が融資再開の前提となると指摘し、同国政府との交渉を急ぐ考えも示した。
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