4月25日(水)14時49分配信
ミャンマー議会の補欠選挙に当選したアウン・サン・スー・チーさんが、23日に予定されていた初登院をとりやめました。背景には憲法の改正をめぐる攻防があります。
「問題はまだ解決していません」(アウン・サン・スー・チーさん)
先日の連邦議会補欠選挙で、スー・チーさん率いる野党=NLDからは41人が当選。しかし、全員が23日の初登院をとりやめました。
「最重要課題は法の支配、少数民族との和平、それに憲法改正です」(アウン・サン・スー・チーさん)
選挙前の会見で憲法の改正を訴えていたスー・チーさん。初登院とりやめの背景にあるのは、軍事政権時代に制定された憲法をめぐる攻防です。現行の憲法には、連邦議会で4分の1の議席を軍人に割り当てるなど民主化に逆行する規定があるため、スー・チーさんらにとっては受け入れられません。
「初登院の際に宣誓をする必要がありますが、その中に“憲法を守る”という文言があります」(NLD報道官)
新人議員は初登院の際に憲法を擁護する宣誓をしなければならないため、スー・チーさんらはその宣誓の文言が変更されるまで、議会に出席しないというのです。スー・チーさんとしては筋を通した形ですが、その政治手腕に注目が集まる中、国政への進出は波乱含みのスタートとなりました。
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