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スー・チー氏 4月にも来日 政府が調整

Written By site on 2013年1月4日金曜日 | 17:58



政府がミャンマー最大野党・国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー氏を日本に招待し、安倍晋三首相との会談を実現する方向で調整に入ったこと が4日、分かった。4月を軸に検討している。民主化支援を行うとともに、軍政時代のミャンマーで存在感を強めた中国を牽制(けんせい)する狙いもある。

 スー・チー氏の来日は1986年以来27年ぶり。首相や岸田文雄外相との会談のほか、日本に在留する亡命ミャンマー人との面会や、大学での講演、先端技 術の視察などが予定されている。講演場所には、スー・チー氏が85~86年に東南アジア研究センター客員研究員として在籍した京大などが候補に挙がってい る。

 軍事政権により15年間自宅軟禁されていたスー・チー氏は昨年5月、24年ぶりの外遊としてタイを訪問。その後は夫や子供と暮らした英国など欧州5カ 国、国連職員として過ごした米国、少女時代に母親と住んだインドを訪れた。スー・チー氏は“最後のゆかりの地”となる日本訪問を希望し、これまでも日本政 府関係者らにたびたび来日の意向を表明していた。

 政府は2011年12月に玄葉光一郎前外相がミャンマーを訪問し、スー・チー氏と会談。第2次安倍内閣発足後も、麻生太郎副総理がテイン・セイン大統領と会談して、約500億円の円借款再開を表明するなど、ミャンマーの民主化支援を行っている。

 首相は第1次内閣時代、アジア地域などに自由や民主主義、法の支配を根付かせることを目指した「自由と繁栄の弧」構想を打ち出しており、現政権でもこの 構想を推進する方針。ミャンマーでは中国が艦艇を寄港させるための港湾整備などを行っており、政府は米国などと連携してミャンマー支援を進める構えだ。

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