前回の「Mac OS X Lion でビルマ語(ミャンマー語)が正式サポートされた」の Kyaw gyi さんのコメントにもあるように、次のWindows8ではビルマ語がサポートされるそうだ。Windows8が正式に発売されるのまだ1年ほど先だが、実はもうWindows8をインストールできるのだ。それがこれ。
Windows 8 Developer Preview downloads
正式版ではなく開発者用のプレビュー版なので、バグが多いしこれから変わっていくだろうが、とにかく最初のWindows8だ。開発者用となってい るが、誰でもダンロードして使うことができる。ただし、有効期限があり2012年11月3日以降は使えなくなる。世界中からアクセスが集中しているせい か、ダウンロードには一晩かかってしまった。翌朝、早速インストールを始めた。インストールの初期画面の「Keyboard or input method」を見るとMyanmarがあった!! Windows OS に Myanmar の文字が現れる日がやってくるとは…
Windowsのインストール画面に Myanmar の文字が現る
感激が冷める前にインストールはあっという間に終わった。Windows8のインストールはWindows7よりずっと早いようだ。最初の Windows8のホーム画面が出てきた。アイコンがずらっと並び、デスクトップモニターがまるでスマートフォンになったかのようだ。つい、画面をタッチ したくなったが、それで動くわけがない。これまでのWindwosっぽいデザインだった Desktop をマウスでクリックすると見慣れた画面に変わった。
巨大なスマホみたいなWindows8のホーム画面
見慣れた画面になった
画面の右下を見ると、ENの文字の右に小さなキーボードのアイコンがあった。これをクリックすると、キーボード入力をUSとMyanmarに切り替えることができる。ENの左の大きなキーボードのアイコンをクリックすると、キーボードレイアウトが出てきた。
キーボードをMyanmarに変え、キーボードレイアウトを表示する
Macのキーボードレイアウトはアルミ風のスマートなデザインだったが、Windowsは真っ黒。Appleに対抗しているのか、元々のデザインセンスなのかちょっと気になる。
これがWindows8のビルマ語キーボードレイアウト
こっちがシフトキーを押したとき
キーボードレイアウトを見ると、基本はミャンマー式タイプライターだ。Unicodeのビルマ語フォントでもっとも知られているMyanmar3とよく似ている。ミャンマー人の中で一番使われているプチUnicodeのZawgyi-Oneとは基本は同じだが違うところもちょっとある。Mac式とは全く違う。Windows式とMac式、これからどちらがメジャーになるんだろうか。それとも、Zawgyi式がしぶとく生き残るかBurglishのようなローマ字式が台頭するか。ビルマ語入力も戦国時代へ突入した。
Windows8でビルマ語がサポートされるといっても、この開発者版ではまだ不十分なとこ ろが多い。コントロールパネルの言語設定を見てみると、ビルマ語は入っていない。後でコントロールパネルでビルマ語を追加することができないので、最初の インストール時にMyanmarを選ばないといけない。
Bの欄にはBurmeseがない
Mの欄にもMyanmarがない
今度はフォントを見てみると、Myanmar Textという平凡すぎる名前のビルマ語フォントがあった。これが kyaw gyi さんが書いていたミャンマー人の会社が共同で作ったフォントなんだろうか。詳細を見るとマイクロソフト製になっていた。
このMyanmar Textフォントでビルマ語を入力してみた。前回のMac版と同じく「ミャンマー」と「マンダレー」だ。むむむ、文字がどこにあるかわからない。結局、ひ とつひとつ探すカルタ取りになった。やはり、素人にはMac式かBurglish式がいい。そして、苦労して入力したのがこれ。
ビルマ語がやっとITの世界で認められるようになってきたのを見て、私もビルマ語をちょっと真面目に勉強しようかなという気になった。
アップル、マイクロソフトと来て、あとはグーグルが残っている。Google Translate にビルマ語が追加されるの日が楽しみだ。
Posted by 後藤 修身 @ 04:15
http://www.ayeyarwady.com/blog/archives/957
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