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保守・強硬派排除か 議会開会 ミャンマー副大統領交代

Written By site on 2012年7月5日木曜日 | 8:20

 ティハ・トゥラ・ティン・アウン・ミン・ウー副大統領 / テイン・セイン大統領


7月5日(木)7時55分配信
 ■省の再編・統廃合が焦点

 【シンガポール=青木伸行】ミャンマー連邦議会が4日に開会し、保守・強硬派の筆頭格である副大統領の一人が、交代することが決まった。今後の焦点は、テイン・セイン大統領が、変革と民主化をいっそう推進するために、保守・強硬派閣僚の入れ替えと、省の再編・統廃合を断行するか否かにある。

 交代することになったのは、ティハ・トゥラ・ティン・アウン・ミン・ウー副大統領。同氏は5月に辞表を提出していた。テイン・セイン大統領は事実上、議会開会日に辞表を受け入れる形で、議会に後任を選出するよう要請した。

 これを受け、民族代表院(上院)のキン・アウン・ミン議長は、今月10日までに後任候補の名簿を提出し、議会で投票に付す意向を示した。後任候補には、与党・連邦団結発展党(USDP)のテー・ウ事務局長ら、複数の名前が挙がっている。

 昨年3月に就任したテイン・セイン大統領は、心臓病を患っていることもあり、1期(5年)限りで職を辞す意向だ。このため、任期中に改革と民主化を加速させる考えで、その一環として閣僚の入れ替えが念頭にあるとみられている。

 政権関係者などの間からはこの数カ月間、閣僚入れ替えの観測がしきりと流されてきた。その機先を制するかのように、喉頭がんでもあるティハ・トゥラ・ティン・アウン・ミン・ウー氏は、辞表を提出した。同氏は、タン・シュエ前国家平和発展評議会議長に近く、辞表提出後は僧侶に身を転じている。

 その他の保守・強硬派では、チョー・サン情報相など、複数の閣僚の交代が取り沙汰されている。

 テイン・セイン大統領はまた、行政の効率化を図り、民営化を推進する観点から、省の再編・統廃合も検討しているとされる。例えば第1、2電力省を統合、畜産・漁業省を廃止し農業省に統合するなどの情報がある。

 大統領は閣僚の入れ替えに踏み切る場合、新たな閣僚名簿を議会に提出し、承認を得なければならない。入れ替えは不協和音を誘発しかねず、大統領も慎重に、細心の注意を払う必要がある。そうした意味でも、省の再編・統廃合は、保守・強硬派の排除という色合いを薄める効果もあるとみられる。

 一方、先月下旬に欧州歴訪から帰国したアウン・サン・スー・チー氏は、初日の議会は欠席した。週明けから出席する見通しだ。
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