ミャンマーの最大野党党首、アウンサンスーチー氏(67)の半生を描いた仏映画「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」の日本公開を前に、主演のマレーシア人女優ミシェル・ヨーさん(49)が27日、東京都内で毎日新聞の取材に応じ、作品への思い入れを語った。
映画の制作が始動したのは、スーチー氏が自宅軟禁中だった07年のこと。脚本を目にしたヨーさんが自ら主役を演じることを前提に、フランス人映画監督リュック・ベッソンさん(53)に働きかけたのがきっかけだ。
ヨーさんは、「民主化活動家の姿よりも、妻であり2児の母でもある身近な女性としてのスーチー氏を演じることに意義を感じました」と動機を語った。
劇中のスーチー氏は軟禁で家族と引き離され、床に崩れ落ちて身もだえし涙を流す。「世間が彼女に対して抱いている鋼の女という印象を覆す」場面だ。
「ビルマ(ミャンマー)に関心を持てなかった人々が、映画を通じて彼女に感情移入し、政治への関心を高める。そうやって民主化への種をまければ、映画を作った目的は達成されます」
撮影はミャンマーの隣国タイで内容を秘したまま進められた。当時の軍事政権を刺激しないための判断だ。題名中の「ザ・レディー」は、公の場でスーチー氏の名を口にできなかったミャンマー国民が使った隠語。彼らがヨーさん演じるスーチー氏を銀幕で見られる日は来るのだろうか。
「今はとても無理ですが、希望は捨てていません。あの国が本当に民主化されたなら、きっと言論や表現の自由も保障されるはずですから」
映画は7月21日から角川シネマ有楽町ほかで全国公開。
【朴鐘珠】
<スーチー氏伝記映画>主演のヨーさん「演じることに意義」
Written By site on 2012年6月28日木曜日 | 5:03
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