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米高官「ミャンマー民主化慎重に後押し」

Written By site on 2012年5月10日木曜日 | 0:58

5月10日(木)7時34分配信

アメリカの国際援助に携わる政府の高官がJNNのインタビューに答え、民主化を進めるミャンマーの政府を今後も慎重に後押ししていく姿勢を示しました。

 「保証されているわけではありませんが、ミャンマーが正しい道を歩んでいると信じています」(アメリカ国際開発庁 スタインバーグ副長官)

 来日中のアメリカ国際開発庁のスタインバーグ副長官は、政治犯の釈放や、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが連邦議会の議員になったことなどを挙げ、最近のミャンマーでの前向きな変化を歓迎しました。近くミャンマーに事務所を開設し、現在行っている人道支援以外の分野にも活動を広げていきたいとしています。

 その一方で、今後の民主化の進展の度合いを注視しながら援助や制裁の解除について判断していく考えを示しました。

 「ミャンマーはまだ“森”を抜け出した訳ではありません。報道の自由や少数民族との和平交渉などが実現できていないのは“深刻な問題”です。これらについて、我々は引き続き政府に働きかけていきます」(アメリカ国際開発庁 スタインバーグ副長官)

 また、事実上のミサイル発射を受けて北朝鮮への栄養補助食品の提供を取りやめたことについて、「人道支援を行うには、相手国への信頼が不可欠だ」と述べました。

 「人道援助は政治や核協議とは別のものだと考えています。ただ、(ミサイル発射は)北朝鮮が義務を果たせないということを明らかにしたのです」(アメリカ国際開発庁 スタインバーグ副長官)

 スタインバーグ副長官は、栄養失調が深刻化しているため早期に援助を実現したいとしながらも、「援助物資が軍隊ではなく本当に必要な人々に届いていることを確認する必要がある」と述べました。

 一方、日本の国際援助については、震災やその後の復興での経験を世界の自然災害への対応などに役立ててほしいと期待感を示しました。
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