(写真:朝鮮日報日本語版)
ミャンマー政府は「ラングーン事件犠牲者追悼碑」を現地に建てる案について、韓国政府に積極的に協力をするとの意向を正式に表明した。ラングーン事件とは 1983年10月9日、ビルマのラングーン(現ミャンマーのヤンゴン)で当時の全斗煥(チョン・ドゥファン)韓国大統領一行が北朝鮮に狙われた爆弾テロ だ。
追悼碑建設調査団を率いて4日間の現地調査を終えた後、帰国したソ・ジョンイン外交部(省に相当)南アジア太平洋国審議官は19日「ミャンマー当局は追悼碑が建てられるアウンサン廟(びょう)に別の門を作り、近隣施設とは区別できるようにすることで同意した」と述べた。
ソ・ジョンイン審議官は「ミャンマー外務省のトゥラン・タント・ジン儀典局長は『追悼碑建設に関し、韓国の関心や重要性は十分に理解している。期間内 (テロ発生から30年となる今年10月9日より前)に追悼碑を完成させられるよう最大限協力する』との意向を表明した」と語った。
ミャンマー外務省は、内部協議を経て追悼碑関連案件を関係省庁会議で可決することにした。これに伴い、両国外交担当省庁は近く「ラングーン事件犠牲者追悼碑」建設に関する了解覚書(MOU)を交わす予定だ。
ヤンゴン市のウチャウ・ソ副市長は韓国調査団を追悼碑予定地に案内し「10月までには完成できるよう協力する」と述べた。
同副市長は追悼碑をアウンサン廟より少し低い高さ10メートル程度にすることを求めており、また一般の人々に開放されていないアウンサン廟に韓国人の来訪者が近づくことを許すかどうかについても話し合うとしている。
政府調査団の実地調査の結果、基礎工事には排水路整備を含めて約1カ月かかることが分かった。また、アウンサン廟が見えるように一部の樹木を切る一方 で、敷地に隣接する警護棟は隠れるようにすることが必要だと判断した。ソ・ジョンイン審議官は「ミャンマーで雨期が始まる5月までに工事を本格化する必要 がある」としている。
政府は近く、官民合同で「ラングーン事件犠牲者追悼碑建設委員会」(仮称)を発足させ、追悼碑設計や財源調達案を話し合う予定だ。
北朝鮮は1983年、ミャンマー訪問中だった全斗煥大統領を狙いアウンサン廟で爆弾テロを実行、徐錫俊(ソ・ソクチュン)副首相、李範錫(イ・ボムソ ク)外務部長官ら17人が死亡した。本紙は昨年5月の李明博(イ・ミョンバク)大統領のミャンマーへの国賓訪問を機に犠牲者の追悼碑建設を提案、韓国・ ミャンマー両国は昨年末、アウンサン廟内の警護棟建物に隣接する敷地に追悼碑を建てることで合意した。
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