世銀がミャンマー向け支援枠設定、25年ぶり 1年半で2.45億ドル
Written By site on 2012年11月2日金曜日 | 4:57
世界銀行は1日、民主化が進むミャンマーに対し、1億6500万ドル(約132億円)の新規融資を含む総額2億4500万ドル(約196億円)の経済支援を実施する方針を明らかにした。世銀による対ミャンマー融資は87年以来25年ぶり。軍事政権下で停滞していた開発を加速するとともに、同国を有力投資先とみる日本・欧米などの企業進出の弾みとなりそうだ。
世銀は1日の理事会で、今後1年半のミャンマー支援戦略を策定。融資とは別に同国に対し総額8000万ドル(約64億円)の無償資金援助を決定した。世銀のコックス副総裁(東アジア大洋州担当)は、ミャンマーが世銀とアジア開発銀行に抱えている延滞債務を解消後に新規融資を実施する考えを示した。
理事会では、日本やアジア開発銀行と協力し、来年初めをめどに延滞債務問題を解決した上で新規融資を実施する方針を確認。支援に合わせて、(1)財政の透明性向上(2)金融規制改革(3)民間企業の育成--の3分野でミャンマー政府に助言を与え、技術協力する方針も決定した。
ミャンマーは現在、世銀に約4億ドル、アジア開銀に約5億ドル、日本政府に約5000億円の延滞債務を抱えている。日本は先月、東京で開催されたミャンマー支援の国際会議で約3000億円の債権放棄を約束。国際協力銀行(JBIC)がミャンマーにつなぎ融資を実施し、世銀とアジア開銀に対する延滞債務の解消に協力する考えを提案していた。
ワシントン白戸圭一
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