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訪米後初演説、対ミャンマー制裁緩和を支持

Written By site on 2012年9月19日水曜日 | 3:12



ミャンマー最大野党・国民民主連盟(NLD)党首、アウンサンスーチー氏(67)は18日午後(日本時間19日未明)、ワシントンのシンクタンク「米国平和研究所」で行った訪米後初めての演説で、オバマ政権が進める対ミャンマー制裁緩和を支持する考えを表明した。オバマ政権はスーチー氏の意向を踏まえて制裁全面解除の是非を検討する方針。スーチー氏の理解が得られたことにより、全面解除へ向けた動きが加速する可能性がある。

 スーチー氏は、米国による制裁について、「軍政時代には政治的効果があった」と民主化を後押しした意義を認め、「私は制裁緩和を支持する。(ミャンマーの)国民は自らの運命に責任を持つことを始めるべきだと考える」と明言。外圧に依存しない民主化運動の重要性を強調した。

 ミャンマー政府の改革を評価するオバマ政権は制裁の段階的緩和を進め、7月には97年から禁止されていた米企業の対ミャンマー新規投資が解禁された。残る制裁には、03年から継続中のミャンマー産品の米国への輸入禁止措置などがあり、解除されるかが焦点だ。

 ただ、スーチー氏の演説に先立ちあいさつに立ったクリントン国務長官は、改革に抵抗する勢力の存在を指摘。政治囚の存在、少数民族との紛争、北朝鮮との軍事関係などミャンマー政府が解決すべき課題を列挙し、今月下旬に国連総会出席のため訪米するテインセイン大統領に民主化の継続を求めた。
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