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<米大統領>東南アジア3カ国へ出発 スーチー氏と会談予定

Written By site on 2012年11月18日日曜日 | 2:23



オバマ米大統領は17日午前(日本時間同日深夜)、タイ、ミャンマー、カンボジアの3カ国訪問に向けワシントンを出発した。19日に米大統領として初めて 訪問するミャンマーではテインセイン大統領のほか、民主化運動指導者で最大野党・国民民主連盟(NLD)党首のアウンサンスーチー氏とも会談。ミャンマー 民主化を支援する姿勢を内外に示し、政権1期目に掲げた「アジア太平洋重視」の継続を改めて強調する方針だ。

 オバマ政権はミャンマー政府の改革を評価し、昨年11~12月にクリントン国務長官がミャンマーを訪問。今年に入って経済制裁をほぼ全て解除し、今回の 大統領訪問は「ミャンマー政府と国民の民主化へ向けた改革を支援し、加速する」(ローズ米大統領副補佐官)ための節目となる。

 また、今回の訪問には、インド洋に面した戦略的要衝であるミャンマーに対する中国の影響力を「ヘッジ(抑止)」する狙いもある。中国はミャンマーに対する最大の投資国で、来年5月には両国を結ぶ石油・天然ガスパイプラインが完成予定だ。

 オバマ大統領は今回、ヤンゴン大学で演説し、米国とミャンマーを含むアジア諸国が民主主義を共有することの意義を訴える。中国にはまねのできない「民主化支援」によって米国の存在感を強調する狙いだ。

 20日にはカンボジアで開かれる東アジアサミット(EAS)に出席する。

 今年7月の東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議の議長国だったカンボジアは中国との関係が深く、南シナ海の領有権問題などで中国の意向を受け入 れ、ASEAN内の分裂を招いた経緯がある。オバマ大統領はサミットでASEANの結束を促しつつ、「航行の自由」や「法に基づく紛争解決」の重要性を訴 えて中国をけん制する構えだ。

 バンコク白戸圭一

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